WE-R1所属のプレイヤー、Jimmy1のインタビュー動画が公開されています。
https://www.youtube.com/watch?v=yn4Ih2cn_ro&t=1s
以下は、インタビュー内容の要約です。
Jimmy1(以下J)「WE-R1のプロアスリートとしてやらせていただいております、Jimmy1です。よろしくお願いします。」
Kumakun(以下K)「よろしくお願いします。」
J「1回目のインタビューに僕を選んでいただいてありがとうございます。」
K「まずは、人生で初めて遊んだビデオゲームはなんですか?」
J「記憶には残ってないけど、家族から聞いたところ多分バーチャファイターだと思う。」
K「最初から格闘ゲームだったんですね?」
J「お母さんの兄弟がバーチャファイターをやっていて、2歳のくらいの俺がアーケードスティックを持たせろと。笑」
J「ウルフっていうキャラクターのジャイアントスイングっていうコマンド投げを何故か練習させられて2歳でマスターした。」
K「初めて本気でプレイした格闘ゲームはなんでしょうか?」
J「コンボ練習だけならKOFやペルソナでもやったけど、フレームの有利不利などを調べたり、対戦相手のことも考えてプレイしたのはストリートファイターVからですね。」
K「なぜストリートファイターVでプロになろうと思ったんですか?」
J「理由はいろいろあるけど、ウルトラストリートファイターⅣのトパンガリーグの最終節、ももちケンVSウメハラ殺意リュウの試合を見たからですかね。その試合を見て、俺もこの舞台に立って拍手をもらいたいと思いましたね。」
K「拍手をもらいたい?」
J「そう。かっこよすぎるだろと。一視聴者として思った。」
K「ウメハラさんがネット対戦で負けた後、すぐにトレーニングモードに入って対策を調べていたけど、それについてどう思う?」
J「驕りがないのがすごいと思う。(あれだけ強いと)心にゆとりがあると思うが、やらなければいけないことをちゃんとやっている。それを継続してやっているのが凄い。格闘ゲーム業界のレールを敷いてくれた神様みたいな人だと思う。」
K「でも試合で当たったら勝ちたいね。」
J「それはもう失うものがないし、破壊しに行くけど。もちろんリスペクトはあるよ
。」
K「ではプロアスリートになるためにどんな練習をしましたか?」
J「トレーニングモードはあんまりやってない。人間は痛い目を見ないとわからないから一回実戦でやってみて、ズタボロにやられたらいいんですよ。そこでようやく学習する。やられて気になったところを少しだけトレーニングモードで調べてすぐ実戦に戻る。」
K「メインの練習はオンライン?オフライン?」
J「昔はオンラインでやっていたけど、最近は可能な限りオフに足を運ぶようにしています。」
K「毎日大体どのくらい練習してますか?」
J「その日の体調やもちべにもよるけど、多い日は10時間やったりする。少ない日は1.5時間とかの時もある。結構気分屋なのでムラがある。モチベーションに逆らってストレスを感じたくない。」
K「プロになってどのように1日をすごしていますか?」
J「正直いろいろプレッシャーがかかっている。1日1日を大切にしなければと思うようになった。質問の趣旨とは違うけど、もっと練習して大会で露出して、自分の生きる道を探したいと思っている。」
K「いまのストリートファイターVの改善してほしいところはありますか?」
J「何年もいわれているけどラグが変わらない。オフラインでも起こることがある。」
K「では良いところはなんでしょうか?」
J「ゲームとしてやりやすい。格闘ゲームは敷居が高いけど、その中では相当低いほうだと思う。ボタンを連打してるだけでもコンボになる。その中で差をつけるのは難しいけど、強い人はちゃんと勝っている。」
K「なぜバルログを使っているんですか?」
J「元々ストリートファイターⅣをちょこちょこやっていた。いろいろなキャラを使っていたけど、バルログでバルセロナアタックをやっているだけで勝てることに気づいた。足が速くて、リーチも長く、何よりかっこいいと思った。」
J「ストリートファイターVはPS4を持っていなかったし、買うか迷ったけど、最初のキャラクターにバルログがいたから心中するか、と決めた。いなかったらまだウル4をやっていたと思う。」
K「いまはGも使っていますが、なぜですか?」
J「トレーラーを見たとき。技のつくりがいいと思った。技のカッコよさやキャラクターの見た目で選んでる部分が結構ある。また、覚えることが多く、今までやってきたことと違うことに挑戦して、いろんなことを覚えられたのが楽しかった。」
K「Gを使うことによってバルログが強くなりましたか?」
J「強くなったと思います。バルログだけを使っていると、バルログの強みがわからなくなる。リーチの長さや足の速さなど。Gを使って、バルログの強みを確認することができた。2キャラ使用することで、それぞれの長所と短所がハッキリわかるようになった。」
K「次に、格闘ゲームの世界に入って一番感動したことはなんですか?」
J「2つあります。僕は大会で上位に入ることはあっても優勝はできないんですよ。あと一歩届かないことがずっと続いた。最初はTrash Boxよりも強かったのに、いつの間にか抜かされて、世間的にもTrash Boxの次だという評価になってしまった。そんなときに、Ore Revoのシングルトーナメントに出て、決勝まで勝ち上がりTrash Boxと当たった。試合前のインタビューで、自分は気合が入っていたが、Trash Boxはいつも通りの戦いができれば・・・という感じだった。」
K「腹立つ笑」
J「その結果、優勝できてそれが本当に嬉しかった。」
K「おめでとうございます。」
J「もうひとつはEvo Japan。調整が入ってすぐの大会だった。バルログがかなり弱体化されて、大会が終わったらバルログをやめようと思っていた。第2プールの1回戦でaiaiさんと当たって負け、ルーザーズに落ちてしまい勝ち上がっていくと、ルーザーズファイナルでaiaiさんとまた当たった。その時にOre Revoのメンバーが後ろですごく応援してくれて、それが本当に力になった。応援の力で勝って二日目に残れたのがとても嬉しかった。」
K「10年前の自分にアドバイスできるとしたらどんなことを言いたいですか?」
J「中学校2年生ですね、10年前。何もしてなかったですね。なんでもいいからやってみろって言いたいですね。元々お笑い芸人を目指したりもしていた。やってみたら何か起こるかもしれないし、努力次第で見てくれる人も出てくるかもしれない。やらないよりはやってみろということですね。」
K「芸人になったと言ってましたが、結構活動していたんですか?」
J「活動はしていたけど、売れるとかは全くない。コンビでもピン芸人もやったけど、鳴かず飛ばずだった。人生の経験にはなったけどお笑い芸人としてはまだまだだったなと思ってます。」
K「今後もお笑い芸人をやってみたいと思いますか?」
J「今の自分に2足のわらじを履く力はないので、今はこっち(ゲーマー)一本で全力を尽くします。」
K「では10年後の目標はどうでしょうか?家族作ったりとか・・・」
J「それは欲しいですね、もう34でしょ。まぁまずは、第一線にいれたら一番いいとは思うけど、10年後どうなっているかわからない。理想は結婚してプレイヤーとしても活躍して、WE-R1が大きなチームになっていることですよね。それで自分が食っていける。それが大事ですね。」
K「次は、好きなことわざを教えてください。」
J「今思いついたやつで、習うより慣れろですかね。僕もいっぱい人に聞くんですけど、聞いたうえでやってみて、失敗するのがいいと思う。次に失敗しなければいい。配信でも失敗したけど、それがあったから次は失敗しないようにしようと思う。」
K「まだ質問されてないことで、伝えたいことがあればお願いします。」
J「E-sportsブームとか言われているけど、本質を忘れないでほしい。俺はプロになるためにやっているんだっていうストイックな目標がある人もいるけど、絶対もたないと思う。心も体もパンクする。(辛くなったら)ちょっと離れてみるとか楽な気持ちで、楽しむことを忘れないでほしい。ちゃんとやっていればいずれチャンスは来ると思うので、背負い込まないでほしいと思う。」
K「ありがとうございます。では最後はいつもの言葉で。」
J、K「我々は一つ!」